前回【辛抱】からのつづき。

初めての精神科
悪夢のような1ヶ月を乗り越え、ついに精神科での診察日がやってきました。
歯医者や眼科、内科などは日常的に利用するため、それほど敷居は高く感じません。しかし、精神科となると話は別。私にとって、人生で初めて足を踏み入れる未知の領域でした。
忘れ物の無いように朝からドキドキしながら準備を進めていきます。
先生に何を話せば良いかさえわかりません。恐らくマシンガンのようにまとまりの無い会話をたくさんしてしまうのは目に見えていました。
秘密の書類
そこで私は、この1ヶ月の間に、『秘密の書類』を準備しておきました。
仕事の休憩時間に、
「時間の感覚が乏しい、毎朝仕事の準備を逆算しないとわからない。」
「絶対にこれを持っていかないといけない時に、目につくように置いていてもそれを忘れて出てしまう。」
こういった自分の症状を思いつくだけ書き溜めていったのです。
その数180症状。
それをAIを利用してカテゴリ別に振り分けてもらい、誤字なども整えてもらいました。私たちにとってAIは本当に役に立つ存在です。
印刷してみるとA4用紙20枚分。
まさに「私の説明書」です。
それを受付で渡して独特な雰囲気の待合室で待ちます。
問診
診察で先生に会う前に、まずは別室に通されました。子どもの遊び道具や心理テストで使うような砂遊び(箱庭療法)の道具が置いてある大きな部屋です。
私より10歳ほど年上の女性の先生と症状についてのお話が始まりました。
私がいま困っていること、なぜこの症状に気がついたのか、子どもの時のこと、学校ではどんな感じだったか、家族の構成など、私の一言一言を拾ってはメモされていきます。
先生と対面する前に一番大切なことを聞きだし、まとめてくれる。いわゆる心の問診の役割だと思います。
30分くらい話し、次は用紙の記入です。
心理テスト
これから診断される方の結果が変わるといけないので詳細は伏せますが、まずは心理テスト。
白紙を渡されて指定された絵を描きます。
その次は用紙の回答を5枚ほど。
ネットで受けられるようなテストと、それをもっと掘り下げた感じのもので、さまざまなシチュエーションをもとに、当てはまる度合いを選択していきます。
このうち1枚は恐らくうつ病に関するものもありました。
ちなみに私の場合、出されている項目のほとんどが当てはまり、この時点で自分の症状を察した感じです。
準備万端
問診も終わり、心理テストなども受け、「わたし」がどういう人間であるか、私の中で何が起こっているのかが丸裸になり、ついに先生との対面です。
そして「私の正体」が判明するのです。



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